NVCのIIT(国際集中訓練合宿)キャサリンのレクチャーより
NVCのニーズの中でも、他の人の振る舞いに左右されて、満たされないと
感じているニーズに「安全」「尊重」「配慮」「承認」などがあります。
自分が自分のニーズをより創造的に満たせれば満たせるほど
自分がハッピーだと思える選択肢が生まれてくる。
ではどうやって「承認」のニーズを満たせるのでしょうか?
承認をもらいたいという相手に対して、ありのままの自分自身で
いることは、難しいですよね?
無意識のうちにその人に認められるための言動や行動をとっていたり、
評価を気にして一喜一憂したり。。。
そして、その相手をありのままにみることも難しいです。
では、どうしたら、その承認欲求から自由になれるのでしょうか?
手放せばいい、とは、わかっていても、なかなか手放せませんよね?
そういった承認に対する無意識下の執着から自由になるワークを
キャサリンのクラスで体験しました。
やり方:
- 認めてもらいたい相手、承認されたい相手を一人選ぶ(死別した人も可)
- その人から一番言ってもらいたいセリフ、聞きたかったフレーズを選ぶ
- 誰かと二人組になり、そのセリフを心を込めて言ってもらう
- 2回ほど深呼吸しながら、その余韻を味わう
- 落ち着いたらもう一度、そのセリフを言ってもらう
- 1で選んだ相手のことを思い浮かべてどんな感じがするかを感じてみる
私の例でいうと、私が承認をもらいたい相手はトレーナーのキャサリンでした。
キャサリンのことをとても尊敬していたので、気に入られたいと思っていたからです。
そこでこのステップ①認められたい相手にキャサリンを選びました。
そしてステップ②のキャサリンから、言って欲しいセリフには
「あなたは私の一番お気に入りの通訳よ」と書きました。
そして二人組になって練習相手と向き合って座り、
「あなたは私の一番お気に入りの通訳よ」と言ってもらいました。
電撃のうたれたように、心臓がドキドキして、まるで全身の細胞がびりびりと
しびれるような高揚感。ほんとうに体になにかが浸透してきたかのようです。
そして、何度か深呼吸してから、もう一度そのセリフをいってもらいました。
「あなたは私の一番お気に入りの通訳よ」
今度はそれを静かに受け止めてみると、じんわりと心にしみてきて、
「あ~私は本当にこれを聞くことで自分にOKを出したかったんだなぁ」と
気が付きました。
そして、再度キャサリンを見てみると、なんだかもっと親近感がわくんです。
まるでお母さんのような、暖かさがそのまま伝わってくるんです。
そして気が付きました。私がキャサリンから無意識のうちに求めていた
「承認」が、私がありのままでいることを阻んでいて、そして、同時に
キャサリンを一人の人間味あふれる人としてみていなかったと。
このワークのすごいところは、自分が無意識にもっている「承認欲求」に
気が付き、そこから、自由になれることです。
今振り返ると、このワークを9日間の合宿の2日目にこのワークをやったことで
私は、その後の通訳が、すっごく楽になり、とっても楽しんでやっている自分が
新鮮でした。
もちろん、お礼を言われたり、賞賛されたりすると、めっちゃうれしいんですよ。
でも、それを欲している自分がいないんです。そのエネルギーが体から
抜けていった感じです。だから自由なんです。
キャサリンは、このワークを、自分が認められたい相手のリストを作って
かたっぱしからやることをおススメしてました。
やればやるほど、自分が自分らしくありのままでいられるそうです。
昨日、奈良の実践会でこの練習をさっそく紹介しました。
みんな、びっくりするような深い体験だったので、この練習は
ほんとうにすごいなぁと、再確認しました。
すごくシンプルなのにパワフルなワークです。
ぜひ、試めしあれ♪