あるイベントを終えた後
私の中に とても苦しい気持ちがありました
 
そのイベントの中で
「自分が 望むほど うまくできなかった」
 
「時間が押して焦ってしまった
その上 同じ事を何度も言ってしまい
説明が分かりにくかった」
 
こんなふうに
自分の うまくいかなかった部分
できなかった部分を ひどく責める声
 
私は、その声の持ち主と
対話してみることにしました
 
「あなたはなぜそんなに私を責めるの?」
 
すると こんな返事が返ってきました
 
「だってあなたは全然美しくなかったじゃない
もっとスムーズにかっこよくなきゃ
なのに全然ダメダメじゃない」
 
そして私はその人に尋ねました
 
「もし、あなたが、そんな風に
私を責めることをやめてしまったら
どんなことが起こることを心配しているの?」
 
すると その声はこう言いました
 
「私はあなたにね
あなたの一番いいとこを見せて欲しいのよ
そして自分で 私って素晴らしいって
自画自賛してほしいの」
 
 

自画自賛?

私は少し笑ってしまいました
 
そして、よ〜く聴いてみると
   
その人の声は
私を責めたいのではなく
 
本当は 私の素敵な姿
私のいいところ みんなに知ってほしい
そんな風に願っている人でした
 
その人は
私がみんなに嫌われないように
私の居場所がなくならなように
 
私の一番いいところ見せたい
そんな役目を果たしてきた人でした
 
それがわかると 私もほっとして
そしてその人も 私を責めなくなりました
 
さっきまで、岩のように硬かった
胃のあたりがゆるみ、
もっと呼吸できるようになりました。
 
 
すると 私の内側に
もう一つ、別の声が聞こえてきました
 
その人は
すご〜くしょんぼりしている感じ
 
とにかく がっかりして
ただただ落ち込んでる
 
それはまるで発表会の
当日に失敗してしまったような
 
がっかりしてしょんぼりしている女の子
 
私は、その子が感じていることに
意識を向けました。
 
そして、その子が がっかりしたいだけ
ちゃんとがっかりできる
スペースを作ってあげました
 
「あれはあれで良かったじゃない
結構うまくいってたと思うよ」
 
なんて言って
無理に励ましたり
ごまかしたりせず
 
ただ 自分が思うようにできなかったこと
それをゆっくり 味わう 時間
 
その子が誰にも邪魔されず
ただ静かに
悲しかったことを 悲しかったって
感じる時間を
自分の内側に作ってあげました
 
お腹のあたりに
その子を抱えながら。。。
 
しばらくすると
その子は 泣き止んで、
すっと立ち上がり、にこっとして
なんだか少し 嬉しそうです。
 
そして
私の中に 暖かい ぬくもりと
穏やかなスペースが戻ってきました
 
うまくできた自分
うまくできなかった自分
それを責めてしまう自分も
しょんぼりする自分も
みんな、みんな
 
私のかけがえのない
自分の 一部であって
いとおしい。。。
 
とても満たされた気持ちになりました。
 
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自分で自分をせめてしまう時
その声に耳を傾けることは とても辛い
 
でもその声が 私に
何をもたらそうとしてるんだろう
何を大事にしようとしているんだろう
 
声の奥にある 深い願いを
聞くことができたら
 
それは決して
そこまで悪いものではないかもしれない
 
内側の声を ちゃんと聞いてあげられること
 
それは 私以外の
他の誰にもすることができない
私だけの時間
 
だから私はとって
自分と対話する時間は
とても大切で
かけがえのないものなのです。