とてもショックなことがあって、胸が痛い。
どうやって咀嚼していいかわからない。
そんなとき、その気持ちを相手にどうやって伝えますか?
通常、私たちは、悲しみを表現するとき、相手を責める言葉を表現します。
「そんなこと言うなんて、ひどい。信じられない。なんでそんなこと言うの?」
「なんで○○してくれないの?」
と、悲しみやショックを伝えているつもりなのに、
口に出しているのは、相手のしたことを責める言葉の嵐。
それを聞いた相手はどう答えるでしょうか?
「そんなこと言ってないよ。
いやそんなつもりじゃなくて…
そもそも君が…」
って、一生懸命いいわけしたり、自己正当化しますよね。
実は、私たちは、「本当の気持ち」を聞いて欲しい時に、
実際の気持ちを伝える代わりに、相手のしたことが
どうだったか、と言う「考え」を伝えてるんです。
そんなこと言うなんてヒドイ = あなたはヒドイ人!
信じられない = そんな風に言うのは間違ってる!
と、相手には聞こえてしまうのです。
だから、相手はいいのがれ、または弁解しようと必死になって、
あなたの気持ちが聞こえてこないんです。
もう一度、自分とつながって、自分の胸の内をじっくり感じてみましょう。
どんな感情がありますか。なにを知って欲しい、分かって欲しいですか?
そう、ほ・ん・と・うの気持ちは…
悲しかった。。。びっくりした。。。
心配した。。。こわかった。。。などなど
相手のとった行動に意識を向けると
こういった正直な言葉は、正しさをふりかざす言葉に
置き換えられてしまいます。
相手にわかって欲しい時、聴いて欲しい時
素のままの感情を伝えてみましょう。
例えば
「あなたが○○と言った時、すごくショックで悲しかったよ。」
「あの時、すごく心配で怖かった。」
どうでしょうか?
相手にあなたの声は届きましたか?
そして、あなたの中では、何がおきましたか?
自分の感情とつながること、そして、自分の思いを正直に伝えることは、
自分を大切にすることにつながります。
NVCでは、自分の正直な気持ちを相手を悪者にせずに
伝えることを大切にしています。そして、伝えた後は、
相手の気持ちも聞いてみましょう!
「私がどんな気持ちだったか、伝わったかな。。。
それを聞いて、どう感じたのか教えてほしい」