トラウマ

世代を超えたトラウマを癒す

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自分でも、どうして、こんな反応をしてしまうのかわからない、自分の意思の力のコントロール下にないと思われるような体の反応や感情的反応。その背後には、たいていトラウマ体験がありますが、それが近年、遺伝学のレベルでも検証されつつあります。

トラウマ体験とは、自分の幼少期の出来事はもちろんのこと、胎児だったころにお腹の中での体験、そして、それは個の肉体を超えて、遺伝子レベルで、世代を超えて、受け継がれているものがあります。今までセッションを通じて、なぜ親のワークや祖先をワークをすると、その人の意識が変わるのか、漠然と体感していたものが、科学的根拠を伴い、どんどん明確になってきています。

科学の分野で、ここ数年話題になっている「エピジェネティックス」とは、親、または、そのまた親の世代が受けたトラウマ体験が遺伝子レベルで、受け継がれていることに関する遺伝学の研究。

以下にコピーした記事をぜひ読んでみてください。親マウスが幼少期に経験したトラウマ。その反応が子マウスにも遺伝していて、トラウマを経験したマウスと同じ反応をするというものです。読んでいて鳥肌が立ちました。

私は、個人セッションやファミリーコンステレーションを通じて、様々なレベルでのトラウマ体験から自由になっていくことのサポートをしていますが、こういった知識を左脳できちんと理解し、身体感覚からのフィードバックを司る右脳で体の反応とつながり、共感をともなうあたたかい響きで体の反応を調整していくことで、新しい神経回路が育っていくことで継続して定着することを大切にしています。そして、今や、その神経回路の変化は、MRIで検証できるそうです。すごい時代ですね。

引用始まり:=======================

スイス連邦工科大学の脳科学研究者、Isabelle Mansuy氏のチームは、マウスを使ってトラウマ体験が子孫の遺伝子及び行動に及ぼす影響について研究しています。恐怖体験により鬱状態にあるマウスは水を張った容器に入れると、健康なマウスのように溺れないように泳ごうとはせず、すぐに体を硬直させ、泳ぐのを諦めてしまいます。(このテストは強制水泳試験と呼ばれます)Mansuy氏らは、生まれたばかりのマウスを14日間に渡り1日3時間ずつ母親から引き離し、トラウマとなるような苦痛を与えました。これらストレスを与えたマウスの精子と健康な雌マウスの卵子を人工授精させ、 生まれた次の世代のマウスに強制水泳試験を行ったところ、父親のマウスがそうだったのと同様に、子どものマウスは泳ぐのをすぐに諦めてしまいました。こうした行動は健康な雄の精子を使って人工授精させて生まれた子どもには見られませんでした。親子の間で同様の行動が見られることは、父親のトラウマが子どもへ遺伝子した可能性を示唆しています。Mansuy氏らがトラウマを持つマウスの精子を分析したところ、対照群と比べて、 精子中のマイクロRNAが増加していました。

 

マウスで明らかになったエピジェネティック変異はヒトにも見られるのでしょうか。ミュンヘンのマックスプランク研究所はナチスによるホロコースト生存者の子孫の血液を分析し、トラウマ体験を持つ人々の子孫の中にストレスホルモンを調節する遺伝子に変異のある人たちがいることを明らかにしました。

 

ヒトについて研究する場合、マウスを使った実験のように人為的にストレスを与え、その前後で遺伝子の変化を比較するということは倫理上できませんが、オランダ、マーストリヒ大学はそのような比較を可能にするサンプルを得ました。アフガニスタンへ派遣された兵士の派遣前と派遣後のDNAを比較したのです。その結果、戦場での体験が兵士の遺伝子に多くの変異をもたらしていることが確認されました。それらの遺伝子変異が子孫にも受け継がれるかどうかを検討するには、兵士が戦場へ派遣される前にできた子どもと、帰還後にできた子どもの遺伝子を比較することが必要ですが、今のところまだ具体的な実施の予定は決まっていないそうです。

 

引用元:TROPE

http://www.trope.tokyo/2015/12/30/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%9E%E3%81%AF%E9%81%BA%E4%BC%9D%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%80%80-%E6%AC%A7%E5%B7%9E%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%82%A8%E3%83%94%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8D/

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