今日のマウイのNVC実践会では、新たな試みとして、サラ・ペイトンから学んだ体の動きや感覚を取り入れた自己共感のワークを3つやってみました。
①フェイシャル・エンパシー
②「イライラがもたらすギフト」の座
③ニーズを味わい体で表現する
①フェイシャル・エンパシー(自分の顔を感じ自己共感するワーク)
顔の筋肉は、感情のシャドーとも呼ばれていて顔の中で感じる感覚をたどっていくと、そこにはさまざまな感情が起こってくる。
練習はペアで5分間ずつ、A表現する人、B共感的に寄りそう人。Aの表現する人は、顔の感覚に自分の意識を向けて行く。そうすると、そこには、すごく繊細な色んな感覚があること。それをネーミングしていく。
例えば
「頬のこのあたりが緊張してるなぁ。
この感じをたどっていくと、なんか窮屈な
ちょっと、さみしいような分離感を感じる。」
とか
「額の眉の上のあたりが重い感じ。あー、そこには、
ちゃんとやらなきゃていう考えがある。すごく窮屈な感じ」
などなど、微細な感覚が教えてくれる今の気持ちにつながっていく。
そして、そこから、その感覚が教えてくれているニーズにつながっていく。
ニーズとつながって、味わい、そして、また、顔に意識を戻していく。
他には、そこにどんな感覚があるだろう。。。と、じっくりと顔を感じてあげる。そしてまた、ネーミングしていく。
共感的に寄りそう人は、静かに見守ってあげる。Aが望む場合は、ニーズの推測一緒にすることでニーズを一緒に探っていく。
私がこの練習をリトリート中、何度かやって感じたことは、顔の繊細な感覚の中に、たくさんの感情があり、本当に瞬間瞬間豊かに変化していくこと。無意識に自分が自分の顔に課している癖や反応に気づき、その背後にある感情そして、ニーズにつながっていくことで変化してゆく顔の繊細な変化。ゆるむことがゴールではなく、ただ、感情がつながっている顔の筋肉がどう変化して行くのか、そこに意識を向けることの豊かさとともに味わう自己共感の醍醐味。結果として、顔だけではなく体も心も緩んでくる。このつながっている感じが面白い。
また相手の顔の微細な変化やシフトがミラーニューロンを介して伝わってきて、それに反応したり、共振したりする自分の中の変化もとても面白かった。この練習は定期的に深めていきたいと思う。
②「イライラがもたらすギフト」の座
3人組になり、探求者の人のイライラとギフトの関係を紐といて行くワーク。これはファミリー・コンステレーション(家族の座)の簡易バージョン。
探求者が「イライラ」の代役と「ギフト」に代役を選び続いて、自らの直感に従いながら「代役」間の距離、角度、向くべき方向を感じながら二人の代役を配置していきます。
そこでその代役が感じることを聞き合い、感じるままに動いていく。
誰かが何かを表現することで、体の動きたいほうに移動したり、身体感覚でなにが起こってくるかを各々が表現しながら、場が開かれていく。イライラと自分とギフトの関係の中にある徐々にダイナミックスやなじみのあるパターンが浮き彫りになってくる。
そして、自分一人ではなかなか見えにくくなっていた構造が浮かび上がってくるなかで、エネルギーがシフトする何かが動く変化する。あらたな関係性や視点がうまれ「イライラ」の役割が明確になって行き、やがてギフトにつながっていく。
全員がすべての役割を体験するなかで、イライラの代役をやってみて、発見したこと、ギフトになって感じることなど本当に不思議と、その感覚が体の中に、意識の中に降りてきて場が開かれ、まったく予想だにしていなかった方向へ展開していくこともよくあること。
誰が教えてくれるでもない、フィールドの叡智。みんなそれぞれ、なにか受け取ったものがとてもイキイキと感じられ、人が集まりエネルギーがうごくことの心地よさをあらためて実感した。
③ニーズを味わい体で表現する
今、イキイキとしているニーズカードを一枚選んでもらい
そのニーズが最高の形で満たされ、全身がそれに浸っている
感じを味わう。次にそのエネルギーを体を使って表現する。
これも、みんなとても共感し合えた感じが起こり、また
体を動かしたワークのおかげなのか、みんなの中に見えて
きたイメージもとても聞いていてここちのよいものだった。
動きやイメージで語ってくれた印象は、右脳で共感して
いたのか、今でも私の中にイメージとして浮かんでくる。
イキイキさ、サポート、愛、インスピレーション、ケアなど
たくさんのニーズに触れ、体で存分に味わった一日でした。