ここマウイでは、8月より、公立の中学校でもNVCが週1回の授業科目として取り入れられることになりました。

認定トレーナーのジムとジョリがカリキュラムを考え、15人ほどのスタッフで約1000人ほどいる学校の生徒と先生にNVCを伝えていきます。

そして対象となる学校はこれからもどんどん増えていく予定です。

ジムとジョリは「ドリームカムトゥルー」だね!
と、これを先例に、他のハワイの島々にも広げて行きたいと張り切っています。

なんて素敵なことでしょう!
教育現場にNVCを提供することが未来への希望だと語っていた二人。

マウイに引っ越してきて、たった3年でそれを実現してしまいました。

実は、これが実現するには、たくさんの協力と資金が必要でした。

それを魔法のように引き寄せた二人の在り方に本当に感動したので、その話を聞いてください。

ジムとジョリは毎週月曜日にドネーションで参加できるNVC練習グループをやっていました。

でも正直私は不思議に思っていました。

毎回来てもぜんぜん払っていない人もいるし、あんまりありがたく思ってないのかしら?とか、
価値のあることなのだから、もっときちんとお金をもらえばいいのに…などと心の中で思ったりもしていました。

でも二人は、そんなことはまったく気にしていない様子で練習グループを地道に続けていました。

そんなある日、魔法のような出来事が起こったんです。

膨大な遺産を相続した妻と一緒にその資産の使い道を考えていた男性がグループにやってきました。未来の子供たちのため、世界平和のためには、どの活動寄付すればいいのか、ずっと考えていたそうです。そんなときNVCに出会い、自分たちの資産をNVCの活動に寄付することに即決。

その男性はほぼ毎週練習グループに来ているので、私は直接彼に聞きました。

どうやってNVCに出会ったのかと。

すると彼はこう言いました。「ある日朝起きたら、頭の中に NVC って文字が浮かんできたんだよ」

そして彼は早速、ネットで検索し、ジムとジョリの練習グループに来て、「これだ!」と思ったそうです。

本当に未来の子供たちのため、世界平和のために自分たちのお金を寄付したいと思ったそうです。それからすぐにプロジェクトが動き始め、4月には、2カ月のテスト導入を近くの小学校で実施。そして8月からは中学校で1年間の導入が開始。

そして、さらにすばらしいのが、彼は実は、お医者さんでもあるので、実際のNVCの効果の統計を取るためのプログラムも導入し、この活動の成果をきちんとしたデータとして検証できるように準備しているのです。

このプロジェクトがこれからどんな風に広がって行くのか、考えただけでも、胸が高まりますね!